≪How to make≫ヴェネチアンプラスターの塗り方

ヴェネチアンプラスターとは、大理石、砂、石灰などを含んだプラスター(漆喰)を壁に塗布し、研磨することで光沢のある柔らかい質感を作り出す「塗り壁材」です。

塗布の仕方や研磨次第で”オリジナルの壁”を製作できてしまう、圧倒的な表現力をもつ”DIYアイテム”です。Instagramでお料理や雑貨を投稿される際に、ヴェネチアンプラスターを塗ったパネルを背景に、写真や動画を撮る方もいらっしゃいます。最初は難しいですが、”オリジナル”の高級感を生み出せる、おすすめの商品です。

画像提供:夏水組

1.ヴェネチアンプラスターの特徴

普通の塗料とは一味違う”ヴェネチアンプラスター”は、施工の方法も他の材料にはない、『磨く』という作業が必要になります。Humble Deco Shopのスタッフが塗った様子を交えながら、塗り方をご紹介します。

≪商品の一覧≫

ヴェネチアンプラスター≪お色のラインナップは6色≫

 イタリアンカラーが素敵な6色です。

≪用意するもの≫

金コテ

ペイントプライマー

・ハケ(プライマーを塗布する際に使用します。)

パネルなど(施工を施す対象をご用意ください。)

1.ヴェネチアンプラスターのみでは吸着力が弱いので、専用の”ペイントプライマー(下地材)”を下地として塗ります。

※ベニヤなどに塗る場合はアク止め用のシーラーを先に塗布してください。今回はパネルに塗っていますが、壁面塗装の場合も同様です。

2.ヴェネチアンプラスターは固形に近く、͡コテで必要な量をすくっていきます。スプーンなどですくって、コテにのせてから塗る方法でも大丈夫です。

漆喰の性質上、時間がたつと分解、固くなりますので、開封時の固さは均一ではありません。使用時に分離が無くなるまでよく混ぜてから塗り始めてください。塗り始める前には必ず養生をしましょう!

3.プライマーが乾いたら、ヴェネチアンプラスターの1度めを塗ります。金コテを使って薄く塗り広げていきます。一般的な漆喰や珪藻土と違い、厚みはほとんど出さずに薄く広げていきます。

全体に薄く塗れたら、約3時間ほど乾かしてください。

4.表面が触れる程度に乾燥したら、2度目を塗っていきます。金コテを少しずつ扇型に動かして、下地の色が見えなくなるくらいまで重ねていきます。
5.重ね塗りをして乾ききる前の半乾き状態で、いよいよ「研磨」作業に入ります。プラスターを塗った部分を金コテの平らな面を使い、大きめのストロークで、表面を撫でるように磨いていきます。

金コテは斜めに立てて、「シャッ」「シャッ」と素早い動きで磨いていくと、だんだんと光沢が出てきます。詳細は動画をご覧ください!

6.完成!!

◆塗り方のコツ

1度に塗り広げるときは薄めに塗りましょう。重ね塗りで厚みを出しましょう。

一つ目のコツは均一の厚みに塗ることです。均一な厚みにするためにはなるべく薄く塗ることがポイントですので、可能な限り薄塗りをしましょう。

◎磨くタイミングに注意

2度目塗りの乾く直前が一番簡単に光沢が出ますので、タイミングを見計らって磨いてください。磨き始めでコテに材料がつく場合、まだ早いです。

乾いてくるとコテに材料がつく量が減り、コテが滑りやすくなり、楽に磨けるようになってきます。時々軽く磨いて見て、タイミングをはかって施工してみてください。

◎コテの動きが仕上がりを大きく左右

コテの研磨作業は「シャッ」という音が大事です。コテは斜めに構えて一方向に動かしましょう。押し付けたり、削らないように気をつけましょう。